木の盆にご飯、汁物、野菜の小皿と箸が並ぶ、素朴な色鉛筆と水彩風のイラスト。

法事というと、お勤めや法話の時間がまず思い浮かびます。そのあとにいただく食事は、どこに置いたらよいのでしょう。今日は「お斎(とき)」という言葉を、東本願寺の案内からたずねてみました。

お斎は、仏事の際にいただく食事のことです。案内では、お斎について「仏事のひとつなのです」と説明されています。お勤めが終われば仏事も終わり、と区切ってしまうと、見落としてしまう時間があるのですね。

食事の用意を考えると、人数や献立、配膳の順番が気になります。どれも大切なことですが、段取りの先には、同じ席で食べる一人ひとりがいます。そして、お膳の上には、自分一人の力で用意できたわけではない食べものが並びます。育てる人、運ぶ人、調理する人。そのつながりは、目の前の器だけを見ていては分からないほど長いものです。

食事を、次の仕事までの間に済ませるものとだけ考えると、空腹が満たされればそれでよいことになります。けれど、ご法事で仏さまの教えを聞いたあとにも、その教えに照らされる暮らしは続いている。お斎について学ぶと、食事の時間も、いただいて生きている自分に出会う場なのだなあと感じました。

だからといって、立派な料理を整えなければ、と準備する方の負担を増やしたいわけではありません。形ばかりに目を奪われず、一緒にいただく時間を大切に受け止めたいのです。

お斎という言葉から、ご法事のあとの食事の見え方も変わります。「いただきます」を次の動作への合図だけにせず、その言葉の前で、少し手を止めてみたいと思います。

出典:真宗大谷派(東本願寺)「葬儀・法事・お墓のこと」の「お斎」節。

お膳の前でも

真宗大谷派 西念寺


初めまして。 北海道斜里町の真宗大谷派寺院の西念寺のホームページです。 法務の連絡をはじめとして、ブログ等も更新していく予定です。 ご不明なことがございましたら、お問い合わせください。


投稿ナビゲーション


コメントを残す

 真宗大谷派 西念寺            をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む