鈴木章子の部屋 🔔プロフィール 平成元年1月 探求社平成12年4月改訂版 平成6年10月 同朋舎平成12年 ハワイ別院平成21年3月本願寺出版 鈴木章子のことば 同朋 『同朋』 みんな同じ身でありながら、 私が病人だからといって、 美しい花をもって、 お見舞いくださる。 尊いこと。 ありがたいこと。 (杉本さん宝仙花をもってお見舞いに来る) ~鈴木章子『癌告知のあとで』~ みん ...続きを読む 文句菩薩 『文句菩薩』 朝から晩まで、 ブ―ブ―。ブツブツ。 誰かれ かまわず、 ブ―ブ―。ブツブツ。 それでも、あなたは 病人だから 仕方ないさ・・・。 我慢、我慢・・・と、 堪え修行。 だから、私は 文句菩薩。 ~鈴木章子 ...続きを読む つらら菩薩 『つらら菩薩』 つららを見ていたら、 消えるということは、 無くなるということではなく、 変容であることが、 よくわかります。 ふえもせず、 へりもせず、 永遠のいのちの旅の途中・・・。 ~鈴木章子『がん告知のあとで ...続きを読む お念仏 『お念佛』 お念佛いただいて、 こんなに嬉しい身にさせてもらいました。 浄土に先に還られました 父母のおかげでございます。 私もまた、 近く 父母と同じく、 愛する愛する 子供たちの、お父さんの、 南無阿弥陀佛になっ ...続きを読む 愚痴 『愚痴』 思いのままになったら、 今日一日、 いきてはおれない、 愚痴の私でした。 ~鈴木章子『がん告知のあとで」~ ある日、病室のベットの側に座っていた私に、母は妙な質問をしました。「啓介。もしも、明日、世界が消 ...続きを読む 二人三脚 「二人三脚」 私の思慮分別では どうにもならぬことは、 おまかせしようと、 選んでいましたら、 みんな、みんな、 おかげさまとの 二人三脚でした。 ~鈴木章子「がん告知のあとで」~ 私が小学生のころ、夕食準 ...続きを読む 父の死 「父の死」 お父さん、 死ぬという事は、 消滅するのではなく、 変容することなのですね。 火に焼かれるあなたを思っていたら、 そのようにわかりました。 ~鈴木章子「がん告知のあとで」~ 私の記憶がおぼろげなの ...続きを読む 私は 私は 私は真弥の南無阿弥陀仏になります。 私は啓介の南無阿弥陀仏になります。 私は慎介の南無阿弥陀仏になります。 私は大介の南無阿弥陀仏になります。 私は真吾さんの 南無阿弥陀仏になります。 私はおばあちゃんの 南無 ...続きを読む 一瞬の真実 『一瞬の真実』 今、一瞬が 真実であれば、 それでよい。 一瞬 一瞬の優しさに、 喜んでゆこう。 転々と変わる心に 「あの時こう言ったのに」 だの、 「この時こうだったのに」 だの、 愚痴をいってもはじまらな ...続きを読む 無形の存在 「無形の存在」肺一枚 捨てて、はじめて、空気の存在を実感しました。無形の存在を、たしかに、受容できました。 ~鈴木章子『がん告知のあとで』~ 肺の摘出施術を終えたころ、病室へ行きました。母は横向きに寝ておりました。ベ ...続きを読む