『つらら菩薩』
つららを見ていたら、
消えるということは、
無くなるということではなく、
変容であることが、
よくわかります。
ふえもせず、
へりもせず、
永遠のいのちの旅の途中・・・。
~鈴木章子『がん告知のあとで』~
私の好きな詩の一つです。亡くなる年の1月に書かれた詩で、初めての家族旅行と鈴木章子の母(小川ツヤさん)がお亡くなりになられた月です。詩の前に「その日は、冷たい雪が舞っていたのです」という言葉が添えられており、故郷で暮らす母を偲ぶと切なさが込み上げてくるのですが、同時に、私の知らないところで豊かな聞法生活の日々を送られたと教えられます。
「つらら菩薩」という言葉に、実体の世界観から象徴の世界観への変容を感じます。母の賜った仏法の眼には、つららも無量寿の表現者だったのですね。
私というと、母が言葉を残しても、大谷大学を卒業しても、「お浄土」の有無について懐疑的でした。そんな姿を見かねてか、元氏先生は自らの恩師のお言葉を教えてくださいました。「信心を得ると目の前の景色が変わる。目の前が浄土になる。諸仏の働く世界になる。」と。飛び上がるほど驚きました。
私の記憶にはなかったのですが、母のお通夜の写真を見ると、ご法話をされたのが恩師元氏先生でありました。時節到来を待ちわびる願いがあったことを知らされます。
南無阿弥陀仏(コメント;啓介)

つらら菩薩