私は普段、保育に携わる仕事を中心にしています。

1年目の素人ではありながら、私自身が、保育者として、一人の大人として、どのように子供たちと対話していくかということが大きな課題として感じているところです。。

かつては子供だったはずの私が、情けないことに、なぜか「子どもとの対話」が非常に難しいと感じます。不思議なもので、一度経験したはずのことが、全く思い出せません。

そんな中で、なんとなく『星の王子さま』を久しぶりに読んでみると気づかされることがありました。

 

『星の王子さま(池澤夏樹・新訳)』では、小説冒頭の中に、サンテグジュペリ自身が6歳のころに描いた象を飲み込んだ蛇の絵のことが語られています。

6歳のサンテグジュペリ少年は、「ほんとうの物語」という本を読み、ジャングルの冒険について沢山のことを考え、色鉛筆で描いた絵を大人たちに見せたようです。

 

 

  引用:『星の王子さま(池澤夏樹・新訳)』集英社文庫

 

 

これは6歳の少年の第一号目の作品だったみたいです。

この傑作を大人たちに見せて「怖くない??」と聞くと、相手は「どうして帽子が怖いんだい?」と聞き返したと言います。

これは、ボアという大きな蛇が象を丸呑みにして消化しているところを少年は、絵に描いたのです。

「大人相手には、いつもきちんと説明してやらないといけない…」と描いた2作品目は

 

 

 引用:『星の王子さま(池澤夏樹・新訳)』集英社文庫

 

 

この2作品目も不評であったことに意欲をそがれた少年は画家になる道をあきらめたと言います。そして、このように述べられるのです。

 

大人たちというのは、何もわかっていないから、

子供の方はいつも説明しなければならなくてうんざりしてしまう。

引用:『星の王子さま(池澤夏樹・新訳)』集英社文庫

 

このことを読み返してみると、かつて子供だった時、自分の気持ちを遮るように、大人の言葉や考えを押し付けられた経験があったような気がしてきます。

あの時の、理解しようとしてくれない孤独感や、伝わらないもどかしさ、自分でもよくわからない憤りといった感情は、今私が何となく思い出せる気がします。

ということは、私の心の奥深くに傷として残っているのでしょう。

とはいえ、不可抗力ですから、文句があるわけではありません。

しかし、立場が変わり、一人の大人として、子供と接していく中で、自分がどうあるべきなのかという問題が目の前に現れ

答えが出たわけではありませんが、サンテグジュペリの言葉でハッとさせられたので、今回お話させていただきました。

何かご意見やヒントなどございましたら、匿名で構いませんのでメッセージ・コメントお待ちしております。

 

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ご回答をありがとうございました。 ✨

【雉のつぶやき】「象を飲み込んだ蛇」の絵と保育

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